【Bを選択】
アタシはギフトショップに気付かないフリをした。
ルディ
「ハンカチって、この辺りじゃ売ってなかった気がするなぁ」
コンラート
「ホントですか!? なんてこった…」
ルディ
「これじゃあ屈辱のデートが台無しだなぁ〜…」
デートが頓挫して、早く終わってほしい。
その一心でギフトショップに気付かないフリをした。
だが、コンラートは何か考えているようだった。
ルディ
「コンラート?」
コンラート
「…では、プラン変更です」
ルディ
「お!」
デート終了か?
期待するアタシ。
コンラート
「ルディ、私とキスしましょう!」
ルディ
「はい???」
唐突な発言に思考が追いつかない。
コンラートはキョロキョロと辺りを見回す。
コンラート
「どこでキスしましょう。手頃な路地裏があればいいのですが…」
ルディ
「おいおいおい、待て待て待て!!! なんでアタシがコンラートとキスしなきゃいけないんだ!!」
コンラート
「屈辱のデートなので!!」
ルディ
「屈辱過ぎるわぁああ!!!」
コンラートは、良い感じの路地裏を見つけた。
コンラート
「行きますよ、ルディ!!」
ルディ
「もういいって! 十分屈辱味わったから!!」
コンラート
「そうはいきません! この程度ではハンカチの件を他言するでしょう!!」
ルディ
「しないってぇ!!」
男の腕力というのは恐ろしいもので。
ズルズルとアタシは路地裏に引きずられていった。
路地裏で。
アタシは壁に追い詰められ、コンラートに、いわゆる壁ドンをされる。
追い詰められた…
ルディ
「こ、コンラート…」
アタシは自分の顔が熱くなるのを感じた。
コンラート
「………」
コンラートは赤面しながら、メガネを外す。
いつもの知的ぶった印象が無くなって…
雄のような顔だと思った…
コンラート
「ルディ、キスをする時は、目を閉じるのがマナーだと聞いています…」
ルディ
「そ、そう…なのか?」////
コンラート
「目を閉じてください…でないと…キスできません…」
言いつつ、コンラートの顔は近かった。
本気だ。
コンラートは本気でアタシとキスする気だ。
アタシは…